太平洋を61日漂流、食べたのはカモメ1匹だけ… 少年3人を保護 写真2枚 国際ニュース : AFPBB News
10月初めに南太平洋のトケラウ(Tokelau) 諸島(ニュージーランド領)からアルミニウム製の小型ボートで海に乗り出したきり行方不明となっていた14~15歳の少年3人が24日、1420キロ離れ たフィジー諸島沖を漂流しているところをマグロ漁船に発見され、61日ぶりに救出された。漂流中、少年らは1羽のカモメを食べただけで、あとは雨水や海水 をすすって空腹をしのいでいたという。
遭難直後のニュージーランド空軍の捜索では少年らを発見することができず、生存は絶望的とされ、地元アタフ(Atafu)島では葬儀まで営まれていた。
当初、少年たちの漂流期間は50日間と報じられていたが、フィジー海軍関係者は「3人の少年たちは61日間、海を漂流していた」と語った。
救助された少年らはフィジーの首都スバ(Suva)の病院で検査を受けている。
■奇跡の救出
少年らを救出した漁船の一等航海士によると、少年らは「非常に痩せ細っていたが、漂流時の過酷な状況を考慮すれば、健康状態は良好」。ただ、発見が数日遅れていたら手遅れになっていた可能性が高いという。
発見当時、ボートの中にはヤシの実が2個あるだけで、雨が降らずに飲み水の無くなった少年たちは、最後の手段に海水を飲み始めていた。
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